男性ホルモンによるaga、効果的なaga治療とは?

薄毛で悩む成人男性のほとんどが、agaが原因とされています。日本全国で換算すると実にその数、約1260万人とも言われてますが、agaは進行性の症状であるため治療を受けず放置していると、薄毛がどんどん進んでいく事になります。

今回はagaで薄毛になる仕組みや原因、症状の特徴なども含めて、効果的なaga治療法について調べてみました。

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aga、薄毛になるメカニズム

agaとは別名、男性型脱毛症とも呼ばれます。成人男性に多くみられる症状ですが、男性だけではなく女性でも発症する人はいます。aga発症のメカニズムはまず男性ホルモンのテストステロン分泌から始まります。テストステロンが血液によって全身に流れ、頭皮に存在する5αリダクターゼという酵素と結びつく事で、さらに強力な男性ホルモンDHTへと変化します。

そしてこのDHTは毛乳頭にある男性ホルモン受容体と結合し、脱毛因子であるTGF-βを増やす訳ですが、TGF-βが毛乳頭や毛母細胞に脱毛指令を出すのです。

髪の毛は成長期・退行期・休止期というヘアサイクルがあり、健康な髪の毛であれば、成長期は2~6年続きます。成長期の期間が長ければ、それだけ髪の毛も太く長く成長しますが、脱毛指令によってヘアサイクルが乱れると成長期の期間が短くなり、髪の毛が育たない内に退行期や休止期を迎えて髪の毛が抜け落ちるようになります。

産毛のような細く短い毛が生えていたとしても、成長しなければ必然的に地肌が目立つようになり、薄毛と認識されるようになるのです。

agaの原因とは?

agaの原因として挙げられるのは、まず男性ホルモンが大きく関係している事に間違いありません。男性ホルモンが活発になる思春期以降に発症し、中には10代や20代前半で早くも薄毛に悩まされる人もいます。ところで男性ホルモンは男性なら誰でも分泌されるものですが、薄毛になりやすいか、なりにくいかは遺伝も関与しています。

父親や祖父から5αリダクターゼを生産しやすい、男性ホルモン受容体の感受性が強いなどといった体質が受け継がれると、その子供もagaを発症するリスクが高くなってしまいます。また遺伝だけではなく、生活習慣や食生活など後天的な要素も原因として考えられます。

例えば睡眠不足は自律神経が乱れ、ホルモンバランスも大きく崩れる事になるので、それがヘアサイクルの乱れへと繋がります。睡眠は髪の成長に欠かす事は出来ず、熟睡中に成長ホルモンが分泌されるので、日々睡眠不足が続いているような状態だと髪の毛を成長させる事が出来なくなってしまうのです。

その他、偏った食事内容や極端な栄養不足は髪の構造にとって必要な栄養素が足りなくなり、過度な飲酒や喫煙も血流が悪くなって髪に栄養を届けられなくなるなど、agaの発症や進行を早める原因にもなり得ます。

agaの特徴的な症状について

agaを疑われる症状の一つに抜け毛が挙げられます。薄毛で悩んでいない人でも抜け毛はありますが、agaの場合は抜け毛の本数が明らかに増加します。ちなみに正常な抜け毛は59本前後とされており、平均値と比較して可能性があるか判断しても良いかもしれません。

抜け毛の量が髪の毛の成長ペースより上回り、さらに通常の健康な髪よりも細く短くなる事で密度が減り、地肌が透けて見えるようになってきます。放置していると、どんどんagaは進行します。生え際から薄くなるタイプと前頭部から薄くなるタイプ、後頭部から薄くなるタイプの3タイプに分かれますが、最終的にはどのタイプも髪の毛が全て抜けおち、ツルツルの状態になってしまいます。

ただし側頭部や後頭部の髪の毛は抜けず、残っている状態も多く見受けられます。これは側頭部や後頭部に5αリダクターゼやや男性ホルモン受容体がほとんど存在しないためと考えられています。

aga治療は内服薬が効果的?

aga治療には内服薬が使われる事がほとんどです。薬にも色々な種類があり、治療を受ける場所によって、また自分の症状によって進められる薬も違ってきます。ちなみにaga治療には進行を遅らせる薬と発毛薬を組み合わせて服用する事が多く、まず進行を遅らせるために用いられるのは、プロペシアとフィナステリド、ザガーロの3種類になります。

この3種類の薬の共通点は5α-リダクターゼの働きを妨げ、DHTの生成を阻害して薄毛の進行をストップさせるという特徴です。日本人にとってメジャーでaga治療薬として幅広く知られているのはプロペシアですが、最も強力なのはザガーロと言われており、プロペシアやフィナステリドでは効果が実感しにくかった人がザガーロに変更して効果が現れたという声もよく聞かれます。

そしてもう一つ、発毛薬として使われるのが有名なミノキシジルです。ミノキシジルには血管拡張・血行促進の作用があり、髪の毛に栄養が届けやすくなる以外に毛包に直接作用して髪を太く長く成長させていきます。このミノキシジルにはタブレットと外用薬の2種類があり、一般的には薬の吸収率が良い事からタブレットが優先されます。

外用薬はタブレットと併用して使われるパターンもあり、同時に使う事でさらに発毛効果が高まります。ちなみにミノキシジルの外用薬に関してはドラッグストアなどでも販売されています。


aga治療はどこで受けるべき?

aga治療はaga治療を専門としたクリニック、またはaga外来を行っている皮膚科などの病院があります。

どちらもagaに特化した治療を受けられますが、より専門性を求めるならばaga治療専門クリニックが安心です。こちらではまず治療に入る前に、自分にあった治療法を確立するために様々な検査が行われます。

薬の服用を始めた際も、血液検査などを行って体調の変化をチェックして貰えるので、強い薬を飲み続けても安心感が持てます。また内服薬を試してみた結果、あまり効果が見られない場合には育毛メソセラピーなど、より発毛効果の高い治療が受けられます。

もちろん治療費は高額になりますが、有効成分を気になる部分にピンポイントで注入していく治療法なので、成分の浸透も早くて短期間で治療の効果を実感しやすくなります。このような高度な治療法はaga外来では行っておらず、最初から治療法の選択肢が多い方が、病院選びについて後々後悔する事も少なくなります。

とは言え効果の出方には個人差があり、治療期間は最低でも1年はかかると考えておかなければいけません。さらにクリニックでの治療だけに頼らず、生活習慣や普段の食事内容を今一度見直してみる必要もあります。

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